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2006年1月11日 (水)

ThunderbirdとOutlookの困った関係

正しくなくても多数派だからあわせるの!...?

Thunderbird(以後TB)の1.5はまだ正式リリースにはならないようですが、当方ではまことに快調で、メールの自動転送もばっちり期待とおり働いてます。
ところが、先日偉い方から次のようなメールが届きました。
(なぜかXML調)

<御言葉 mode="若干編集あり">
君が先日添付で送ってくれた書類だが、ファイル名が無茶苦茶だ。全部
ATXXXみたいなファイル名だし、中には.datみたいな訳のわからん拡張子
になっているものもある。どうせ一太郎だろうと思って開いてみたら案の定
であった。当方、日頃より添付ファイル名には所属と氏名を含めてわかりや
すくするようにと指導しているはずである。君の将来のためにもちゃんと従
うように。そもそも、君はThunder某なるメールソフトを使っているようだ
が、それが原因でこのようなことになっているのであれば可及的速やかに適
切な対処を望む。
</御言葉>

この方はMSの愛好家でOutlook(以下OL)の利用者なのですが、もちろん当方ATXXX...みたいなファイル名をつけた覚えはありませぬ。それどころか、自分の将来は大事なので御指導のとおり所属と氏名を含む長ーいファイル名にしております。やっぱりTB1.5にしたのが勇み足だったのかなぁなどと反省していたのですが、

しかーーし いろいろ調べてみると
       我々は正しい!!!!   のだったのです。

現在、添付ファイルのファイル名はRFC2231という方法でエンコードすることになっているそうです。
そこで、TB1.5ではRFC2231に従うように修正が行われました。これはあくまで正しいんです。ところが、OLを含む多くのメールソフトではその前の方法であるRFC2047にしか対応していません。したがって、TB1.5がRFC2231でエンコードしたファイル名を、RFC2047しか知らないOLなどではデコードできず、ATXXX...みたいなファイル名にしてしまうそうです。このATXXX...はOLの場合で、他のメールソフトではわりと正解に近く復元したり、色々あるみたいです。たとえば、私の職場で利用者の多いAL-mailは、もう何年か前からバージョンアップしていませんが、RFC2231タイプでも何とかファイル名を復元してくれます。ただし、あまり長いファイル名だと無理かも知れません。

ちなみに、RFC2047形式のヘッダは次のようなものです。これはよく見ますよね。

Content-Type: application/octet-stream;
name="=?ISO-2022-JP?B?GyRC...... 以下省略
Content-Transfer-Encoding: base64
Content-Disposition: attachment;
filename="=?ISO-2022-JP?B?G......以下省略

これがRFC2231だとこんな感じになります。

Content-Type: application/msword;
name*0*=ISO-2022-JP''%1B%24B%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%241
name*1*=%24m%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%1B%28B.doc
Content-Transfer-Encoding: base64
Content-Disposition: inline;
filename*0*=ISO-2022-JP''%1B%24B%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m
filename*1*=%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%241%24m%1B
filename*2*=%28B.doc

つまり、長いファイル名だとname*0*、name*1*みたいに分割されるようです。
この方式がOLなど多くのメールソフトは解読できないというわけです。問題としては非英語圏のユーザーが特に影響を受けますが、英語ファイル名でも長い場合は同じ問題が生じます。
もっとちゃんとした説明は、
   http://homepage.mac.com/travellers/blog/C1910009118/E1305968227/
などがわかりやすいです。

この問題は、標準設定のTB1.5から日本語ファイル名のファイルを添付したメールをOLに送ると必ず発生すると思います。特にOLユーザーが多い職場では、非常にやっかいな問題ですね。

さて、この問題の対処法ですが、まずOL等の側での設定による方法は多分ありません。だってRFC2231を全然知らないんですから。現時点でMSからアップデートとかも出ていないようです。
ということで、(悔しいけれど)TB側で対処するしかありません。その方法は、

 
ツール -> オプション -> 詳細 -> 設定エディタ  を開き、
    
mail.strictly_mime.parm_foldingを0か1にする(初期値は2)

というものです。この設定により、TB1.5でもRFC2047形式でファイル名をエンコードするようになります。

 
この件はbugzillaでも議論されています。
   https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=309566
これを見ますと、どう対処すべきか色々な意見があるようですね。だって、相手が悪いんであって、決してバグじゃないんですから。送信時に確認ダイアログを出すとか、リリースノートに明記するとか、デフォルトをRFC2047に戻すとか、まだ議論は続きそうです。
それから、このbugzillaの中で、「MSでもこの問題は認識していて、将来的には対処されるらしいよ」みたいな書き込みもありました。でも、どんなもんなんでしょうかねえ。今までもMSの規格への対応の問題って色々あったと思うのですが、ちゃんと対処されたんでしょうか?
bugzillaの中の次の一文が私には非常に印象に残りました。

        "Outlook users believe the problem is with the sender."

そう、そうなんですよね! MS愛好家ってOLが正しいって信じちゃってるんだから。ただ、議論しても答えは予想できるんですが。

「君はそう言うけど、今一番多く使われている規格が結局正しいんじゃないの」

こんなあなたに私は言いたい!   (小声だけど)

          「でも、今一番影響力があるソフトなんだから、RFCには従えよ!」

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